戦後まもなく音楽部が創部(昭和25年)されました。その後、合唱活動だけでなく器楽合奏も取り入れ、第5回音楽部定期演奏会(昭和28年)にはオーケストラを編成できるまでになりました。今でこそ全国高校芸術文化祭等の取り組みとして全国に高校生のオーケストラは珍しくありませんが、昭和50年代中頃までは音楽部単独でオーケストラを編成できる高校は全国でも2~3校しかなかったように記憶しています。(このようなインテリジェンスの高さは甲府一高全ての文化活動に及ぶとともに、運動部の活躍にも目を見張るものがありました。まさに高きに挑む Boys, be Ambitious! の精神です)
卒業後も音楽大学等への進学と芸術活動、世界各地で活躍しているOBは枚挙にいとまがありません。また、日大オケ、東京歯科大オケ、横浜市立大オケ等もその創設の原点に一高音楽部OBが深く関与していたというのも痛快ではありませんか。当時の演奏曲目の一端を紹介すると、「エグモント序曲」「運命」「英雄」「未完成」「新世界」「フィンランディア」・・等、また、OBの音楽家を招聘して「ベートーヴェン・ピアノ協奏曲第3番」「ボッケリーニ・チェロ協奏曲」「グリーク・ピアノ協奏曲」・・等、プロのオーケストラにも比肩する曲目を演奏していました。しかし、時の流れの中、この奇跡的とも言える演奏会は昭和51年・第28回を最後に突然途絶えて現在に至っています。(その間、甲府一高創立100周年を記念して音楽部OB演奏会を開催)
このような経過の中、音楽部OB諸兄から『あの感動を再び!』という要望が噴出し、NHKの斎藤茂氏、芸大の川上洋司氏のご賛同ご助力もあり、この度「0から9へ・第九演奏会実行委員会」を立ち上げ、具体的な準備に取りかかりました。この趣旨と経過は過日、甲府富士屋ホテルで行なわれた同窓会総会においてご報告し、全会員のご賛同とご協力を戴いたところであります。
曲目:ベートーヴェン・交響曲第9番”合唱付き”
日時:平成25年8月25日(日)3時開演
会場:コラニー文化ホール(県民文化ホール)大ホール
平成25年には山梨県で国民文化祭が開かれ、そのイベントへの協賛として県の準備局へ登録し、合唱は音楽部OBに限らず、全ての一高卒業生さらには全県民を対象に出演者を募りたいと考えております。
壮大なベートーヴェンの世界を共に堪能いたしたく、まずは甲府一高44会同期生の皆様の絶大なご支援ご協力をお願い申し上げます。
※詳細は、甲府一高同窓会ホームページ「富士の国やまなし国文祭」をご覧ください。
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