○内 容
午後1時半、JR上野駅公園口改札口に集合。「国立科学博物館」と「国立西洋美術館」に行く。
「国立西洋美術館」は先頃、世界遺産委員会諮問機関から「世界遺産」に認められたばかりでタイムリーな訪問となる。
まずは「国立科学博物館」に行く。1877年に設立された、わが国で最も歴史があり国立では唯一の総合博物館で上野本館の他に筑波実験植物園、付属自然教育園がある。1階の入り口で65歳以上である証明書を提示して入る。
まずは、日本館の地下にある「シアター360」で・恐竜の世界・海の植物連鎖を観る。ここは2005年「愛・地球博」で人気を博したものを移設したもので、直径12.8mのドームの内側全てがスクリーンになっていて中のブリッジに立って映像を見ることで独特の浮遊感が味わえる。我々もあまりの迫力に子供のように声を出してしまった。
続いて地球館の地下3階の「日本の自然科学系のノーベル賞受賞者」や自然の仕組みについての展示を見る。この博物館巡りをリクエストして貰ったK君が見たかった「霧箱」を見たが、宇宙線がこの装置で見えると聞いて皆、頭を傾げながら頷いていた。
次に地下1階の恐竜の謎を見学して頭の疲れを癒す為、屋上のハーブ園に行き、ステビアの葉っぱを齧ったり、スカイツリ―を眺めたりピクニック気分を味わった。
館内に戻り様々な動物や鳥類の剥製を見て、観測ステーションの体験型展示で物理学分野を体感して次の「国立西洋美術館」に向かった。
フランスの近代建築の巨匠ル・コルビュジエが設計した建物で今回一連の作品の一つとして、諮問機関イコモスが世界文化遺産への登録がふさわしいとの勧告があった。この美術館の原点は松方幸次郎の「松方コレクション」にあり、多くの作品が散逸していたが戦後フランス政府より寄贈返還されて1959年に設立された。
常設展では中世末期から18世紀までの宗教画、19世紀後半の写実主義や印象派から20世紀半ばまでの近代絵画、ロダンを中心とした近代彫刻を見ることが出来る。松方はモネと親交があり、多くのモネのコレクションは特筆すべきものである。
「カラヴァッジョ展」を企画展でやっており、3人はそちらを見るとのことで、中庭の彫刻の前で待ち合わせすることにする。
カラヴァッジョはイタリアが誇る大画家であり、西洋美術史上もっとも偉大な芸術家のひとりで、ルーベンスやラ・トゥール、レンブラントなどに影響を与えた。
ル・コルビュジエの「無限成長美術館」思想を随所に見ながら名作を鑑賞して文化部会員は崇高な気分に酔ってしまいました。
○グルメの部
全員が科学知識の横溢と名作に囲まれた陶酔とで疲れてしまい、早くビールが飲みたいとグルメ会場の御徒町の居酒屋「一休」に急ぎました。
ここは300円払ってメンバーになると生ビールが190円など割引サービスがあるので、メンバーになっていない4名が入会。
先ずはビールで乾杯、サラダ、もつ煮込み、鳥から揚げ、カツオのたたき、やきそばなどを頼み、お勧めの生タコのカラヴァッジョ(カルパッチョ?)を食べて今日を振り返りました。女性1,500円、男性2,300円でまあまあ満足いった第2回文化部例会でありました。
Report by S.Noda
|