第9回 44会文化部会

10月19日(水) 東京都美術館、黒田記念館

参加者
8名
磯貝達男、川島芳子、河野良、杉本恭子、仲澤孝次、
野田進、早川明、三田富貴子

Photo(OneDrive) by S.Noda


内容

 今回の文化部会例会は、東京都美術館で開かれている「ゴッホとゴーギャン展」をシルバーデイを選び、無料で見学しようと企画したのだが、事前の情報で結構混雑していて、あの「伊藤若冲展」の中止が頭に浮かんだ。
 心配になり30分早く着いたので様子を見に行ったところ並んではいたが30分待ちとの事、安心して待ち合わせ場所に戻り、皆を待った。
 この日は夏日に近く上着が邪魔になるほどで、上野公園は多くの人出で賑わっていた。東京都美術館に着くと、65歳以上は切符を買わずに並んで入口で証明書を見せて入って下さいとのことで、すぐに並んで周りを見回すと皆さん年上の方ばかりで、シルバーデイも周知されて来たと感じた。
 「ゴッホとゴーギャン展」は19世紀末に活躍し、今なお世界中の人々に愛されてやまないこの二人の画家に焦点をあてた、日本初となる展覧会である。二人の初期から晩年にわたる油彩画約50点を含む約60点を展示し、特徴を浮き彫りにしてその関係性と芸術性に光を当てた。
 ここには二人がそれぞれ最高傑作と認めた2点の「収穫」をはじめ、二人の作品を同じ空間で見比べることで特徴が浮かび上がる展示方法となっている。ゴッホの絵の圧倒的な色彩とゴーギャンの絵の醸し出す雰囲気は、我々を絵の前に立ち尽くさせる力があった。
 約1時間の鑑賞時間を終えて、次に国立新美術館に行こうとしたが時間が足りず、近くの「黒田記念館」に行くことにした。
 日本近代洋画の父といわれる黒田清輝が遺言で遺産の一部を奨励事業に役立てることを受けて昭和3年に竣工、作品の一部展示とビデオでの紹介をしている。やっと人混みから解放されて、ビデオ室の椅子で休養とビデオ鑑賞をしてゆっくりできた。
 続いて隣にある「国際子ども図書館」に向かった。国立国会図書館の分館で明治39年に建てられた帝国図書館の一部が使われていて、児童書専門図書館として国立国会図書館から分離された。入ろうとするとなんとこの日は臨時休館、シルバーデイなので子供連れは少ないとの判断か、ちょっと取り残された感じで憮然としてしまった。
 いよいよ秋葉原に向かおうとの事となったが、ここで女性3人は離脱、男性ばかりで歩いて「食福」に行くことでビールを美味しく頂くことにした。

Report by S.Noda