今月2回目の文化部会となるので、全く参加の連絡がない。これでは「一人文化部会」になるかと心配していたが、文化部会の発案者でもある仲澤君にメールして半ば強制的に引っ張り出した。
もう一人は、小学校、中学校、高校と一緒であった芳賀君、今年初回の文化部会も参加者がいなくて、同じく小、中、高と一緒の古屋美代ちゃんと3人参加の時も頼んで来てもらった。まさに「苦しい時の芳賀頼み」である。
恵比寿駅から動く歩道に乗り、恵比寿ガーデンプレイスに着くと、今日の天気はもう少しで真夏日になるのではと思う良い天気。芳賀君はなんと半袖だ。
一番奥にある「東京都写真美術館」に入り、3つの展覧会がただで入れるという。まず3階に行き、「夜明けまえ知られざる日本写真開拓史」を見る。幕末から明治の《夜明け》となる以前の写真を展示している。もちろん白黒写真なので色はわからないが、町人の男性の顔の黒さとお嬢様の色の白さが印象的であった。
次に地下1階に行き、「フォトジャーナリスト長倉洋海の眼」を見る。長倉洋海は世界各地を訪れ、出会った人と時間をかけて深くかかわり合いながら、写真を撮り続けた写真家だ。抵抗運動の指導者、難民キャンプの少女、アマゾンの先住民ヤノマミ族などと密着して撮った写真は迫力満点だ。
最後は「山崎博 計画と偶然」。地平線、水平線、雷が落ちる瞬間などを切り取り、一見すると何が写っているのかわからない作品が多い。
概念的な作品を見るのに疲れて外に出る。今回の証拠写真を撮って次の科学博物館付属植物園に行こうと道に出たが、仲澤君はのどが渇いたので、もうこの辺で終了にしようとの提案。
しかし時間はまだ3時で、やっている居酒屋はないので、目黒駅の近くの「ジョナサン」に入る。生ビールとワイン、サラダとポテトフライ、生ハムなどを食べ、話題は息子や娘の結婚の話題、やはりどこの家庭も親の考えるようにはなかなかならないようだ。そうこうしているうちに4時になり、予行演習はこれくらいにして本番の「山水会」秋葉原に向かう。
Report by S.Noda
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