スローな筋トレ 意外にも効果

心臓の負担を軽減/成長ホルモンの分泌促進
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20050926ik07.htmより抜粋)

 手軽に行える割には、筋力アップやダイエット効果も大きいと注目される「スロートレーニング」(スロトレ)を紹介しよう。(高橋圭史)

 _やり方
 スロートレーニングは名前の通り、ゆっくり(英語でスロー)行う運動のこと。もちろん、ただ単にゆっくりなだけではない。
 例えば、ひざの屈伸運動スクワットの場合=イラスト=。ひざを曲げきったり、伸ばしきったりせず、運動の間中ずっと筋肉の緊張を保つ。これが重要なポイントだ。

 収縮した筋肉の圧力で血流が制限(血の流れをわざと悪くする)され続けると、実際にかけた負荷(重量)以上に、より高い効果が得られるという。
 スロトレは、器具を使った筋力トレーニングのほか、腕立て伏せや腹筋など様々な運動に応用できる。
 どのトレーニングを行う場合も、体や物を持ち上げる動作、下げる動作に、それぞれ約3秒かける。上げる動作では息を吐き、下げるときに息を吸う。
 一つの運動を5~10回を目安に、無理のない範囲で行う。筋肉痛が引くのに合わせて、週2回ぐらい行えば、十分だという。

 _メカニズム
 軽い負荷で効果を上げる秘密は__。東大教授の石井直方さん(身体運動科学)によると、カギを握るのは運動後に分泌される成長ホルモンだ。
 成長ホルモンは、子供が大人に成長するときに盛んに分泌されるが、大人になってからも筋肉の強化や脂肪分解などを促進する。
 石井さんらが22歳の男性に行った実験では、スロトレの要領で、いすに座ってひざを伸ばす運動を負荷65キロ(最大筋力の半分以下)で8回3セット行った場合、運動後の約30分間、血液1リットル中に30マイクロ・グラム前後の成長ホルモンが分泌され続けた。
 これは通常トレーニングで、倍の130キロの負荷をかけた場合と、ほぼ同じ。つまり、スロトレでは通常の方法より成長ホルモンの分泌が活発になり、最大筋力の半分の負荷で、最大筋力に近い負荷で行ったときと同程度の効果が得られるのだ。
 「筋肉内の血流を制限し続けると、比較的軽めの負荷でも乳酸などの運動に伴って生じる物質が大量にたまり、『激しい運動をした』と体は思いこむ。そして、その信号が脳に送られると、筋肉を修復しようと、成長ホルモンの分泌が活発になる」と石井さん。これは、腕や足の付け根をベルトで圧迫することで強制的に血流を制限する加圧トレーニングと同様の原理だ。
 スロトレの利点は第一に、従来の方法より、軽い重量でできるので、関節を痛めにくいこと。また、血圧の上昇が少ない分、脳や心臓に負担がかからず事故防止にもつながる。さらに成長ホルモンの効果で、新陳代謝が活発になり、長期的に行えば、肌つやにも効果が出てくるという。

_スロトレ_有酸素
 脂肪を燃やし、減量したいという人には、ウオーキングなどの有酸素運動との組み合わせが効果的だ。そのときのコツは先にスロトレを行うこと。分泌された成長ホルモンの効果で、脂肪分解が進み、その後、有酸素運動に移った際に脂肪燃焼効果が大きくなる。逆に同じメニューでも、有酸素運動から始めると、脂肪燃焼効果は「ほぼ半減」(石井さん)という。

東京大学 谷本道哉氏 指導 21時の3分ダイエット

~1日3分で理想のカラダに~

▼呼吸法について
「1秒止め」ではき始め、「伸ばし」ではそのままゆっくりはいて「曲げ」で吸うようにしてください。「1秒止め」のフーのタイミングで、全部息をはき出してしまうわけではないです。

●肩こり解消体操●
 1.まず、普通に力を抜いて、その場に立ち、姿勢よくうつむいた状態にならないよう気をつけましょう。
 2.両手を伸ばしたまま、後ろにぐるんぐるんとゆっくり5回まわしましょう。
 3.次は、前に5回まわしましょう。
 4.まわしたら、肩の力を抜いて休みましょう。
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●リズミカルニーアップ●
 1.まずは普通に力を抜いて、その場に立ち、姿勢よく、うつむいた状態にならないよう気をつけましょう。
 2.地面を蹴り上げずに、下腹部の力で足を引き上げるように、もも・ひざを曲げて、腰の位置まで上げてみましょう。
 3.今度は反対の足も同じように動かしてみましょう。
 4.1秒に1回くらいの少しゆっくりめのペースで、その場で足踏みを繰り返します。
   しっかり手を振ってリズミカルに歩く感じでやってみましょう。
 5.これを30回繰り返します。
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●ノーマルスクワット●
 1.まずは両足を肩幅に開いてまっすぐ立ち、両手を頭の後ろにおきましょう。
 2.ここからゆっくり腰を落としていき、ひざの位置あたりにお尻が落ちてきたくらいで止めます。
  この位置から動作を始めることになります。
 3.それでは、この位置から一度フーッと息を吐きながら、3秒かけて足を伸ばしましょう。
   この時、足を伸ばしきってはいけません。
 4.そして、足を伸ばしきらずに、今度は3秒かけて下ろします。
   ※上のポジションでは、絶対に止まらないようにしましょう。
    逆に、下のポジションでは、必ず止まりましょう。
 5.これを5回を目安に続けてみましょう。
 6.おわったら反動をつかったストレッチで軽く筋肉をほぐしてあげましょう。
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●ヒップスクワット●
 1.まずは両足を肩幅に開いてまっすぐ立ち、両手を頭の後ろにおきましょう。
 2.ここからゆっくり腰を落としていき、ひざの位置あたりにお尻が落ちてきたくらいで止めましょう。
   この時お尻を後ろに突き出して上体を少し前に倒して行います。
 3.それではこの位置から一度フーッと息を吐いてから3秒かけて足を伸ばしましょう。
   この時、足を伸ばしきらないよう注意しましょう。
 4.そして足が伸びきる前に3秒かけて足を下へ曲げましょう。足が伸びたときに絶対に止まらないようにしましょう。
  上のポジションでは絶対に止りません。逆に下のポジションでは必ずとまりましょう。
 5.これを5回から10回を目安に続けてみましょう。つらいと感じてからもう1回がんばってみましょう。
 6.おわったら反動をつかったストレッチで軽く筋肉をほぐしてあげましょう。
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●ワイドスクワット●
 1.まずは両足を肩幅の2倍に開いてまっすぐ立ち、つま先を外へ向け、両手を頭の後ろにおきましょう。
 2.ここからゆっくり腰を落としていき、ひざの位置あたりにお尻が落ちてきたくらいで止めましょう。この位置から動作を始めることになります。
 3.それではこの位置から一度フーッと息を吐きながら3秒かけて足を伸ばしましょう。
   この時、足を伸ばしきらないよう注意しましょう。
 4.そして足が伸びきる前に3秒かけて足を下へ曲げていきます。足が伸びたときに絶対に止まらないようにしましょう止まるときは、下に曲げたときにしましょう。
 5.これを5回から10回を目安に続けてみましょう。
 6.おわったら反動をつかったストレッチで軽く筋肉をほぐしてあげましょう。
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●プッシュアップ<ワイド>●
 1.机やテーブルから一歩離れて、肩幅の1.5倍くらいの幅で手を開き、手を机の上へつきましょう。机やテーブルがない場合は床を使ってもできます。
 2.そのまま腕を曲げて、一番曲げたところから少し腕を伸ばした位置から動作をはじめることになります。
 3.この位置で、まずフーッと息を吐きながら3秒かけてゆっくり腕を伸ばしましょう。
   このとき、腕を伸ばしきらないで、伸びきる手前で止めましょう。
 4.3秒かけてまた腕を曲げていき、元の位置に戻ったら1秒止めましょう。
 5.これを5回くらいを目安に続けてみましょう。
 6.おわったら、胸を張り、軽く反動をつけてひじを5回ほど引いてください。
  ※つらいかなと感じたら足の位置を机に近づけると負荷が減少します。反対に遠くすると負荷が増えます。
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●ナロースタンスプッシュアップ●
 1.机やテーブルから一歩離れて、肩幅くらいの幅で手を開き、手を机の上へつきましょう。
   机やテーブルがない場合は床を使ってもできます。
 2.そのまま腕を曲げて、そのまま腕を曲げていき、机に胸をついたところから、動作をはじめることになります。
 3.この位置で、まずフーッと息を吐いてから3秒かけてゆっくり腕を伸ばしましょう。
   このとき、腕を伸ばしきらないで、伸びきる手前で止めましょう。
 4.3秒かけてまた腕を曲げていき、元の位置に戻ったら1秒止めましょう。
 5.これを5回くらいを目安に続けてみましょう。
  ※つらいかなと感じたら足の位置を机に近づけると負荷が減少します。反対に遠くすると負荷が増えます。
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 ●キックバック●
 1.両脚を肩幅に開いて立ち、両手に500mlのペットボトルをもって前かがみになりましょう。
   ※うつむいた状態で腰が痛い場合は、椅子に座って行なってみましょう。
 2.フーと息を吐いて、肘を支点にペットボトルをゆっくり後方へ持ち上げてみましょう。
 3.そして元の位置にゆっくり戻していきます。またフーと息を吐いてくりかえしましょう。
   このとき腕を下ろしきらないように注意しましょう。
   3秒上げ、3秒下し、1秒止めを繰り返しましょう。
   フー(止め)1・2・3(上げ)1・2・3(下げ)
 4.5~10回を目安にがんばってみましょう。
 5.おわったら、反動をつかったストレッチで、軽く筋肉をほぐしてあげましょう。
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●リアレイズ●
 1.両手に500mlのペットボトルをもって、腕を下して前かがみになりましょう。
 2.そこからボトルを持った腕を後方に少し引いた状態がスタートです。
   決して顔が下を向かないようにしましょう。
 3.それでは、フーと息を吐きながらゆっくりと腕を後方に引けるところまで上げます。
   肩、背中の筋肉で腕を後ろに引く感覚で行いましょう。
 4.そして元の位置へ戻しましょう。
   手を肩の真下まで下すと背中の力が抜けてしまいますので注意しましょう。
   3秒上げ、3秒下し、1秒止めを繰り返しましょう。
   フー(止め)1・2・3(上げ)1・2・3(下げ)
 5.これを5回から10回を目安にがんばってみましょう。
 6.おわったら10秒ほど休んですぐにフレンチプレスを行います。
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 ●フレンチプレス●
 1.両手に500mlのペットボトルをもって肘を90度に曲げて頭の後ろで固定しましょう。
   肘を前に出さないで耳の横に固定します。
 2.フーと息を吐きながら、肘を固定したままゆっくり腕を伸ばしていきましょう。
   力が抜けてしますので、腕を伸ばしきらないように注意しましょう。
 3.そして元の位置へ戻しましょう。
   3秒上げ、3秒下し、1秒止めを繰り返しましょう。
   フー(止め)1・2・3(上げ)1・2・3(下げ)
 4.これを5回から10回を目安にがんばってみましょう。
 5.おわったら、反動をつかったストレッチで、背中と腕の裏側の筋肉を軽くほぐしてあげましょう。
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●ニートゥチェスト(おなか引き締め)●
 1.まずは、いすの前の方に浅く腰掛けましょう。お尻だけがいすの上に乗っている状態で、太ももは、いすから外に出ているようにしましょう。
 2.次に上半身をやや後に傾け両手でいすの後の方を持ちます。そのとき背もたれに体をつけてもよいでしょう。
 3.そして両足を前に出して床から10センチ程度浮かせた状態から動作をはじめることになります。
 4.勢いをつけずに、動作を始める前にフーと息をはいてからゆっくり(3秒くらいかけて)ひざを胸の前まで持っていきましょう。
 5.また3秒くらいかけて、もとの床から10センチくらいの位置まで足を戻しましょう。
 6.それではご自身のできる回数を繰り返し、反動をつけずに、じわっとゆっくり動いてみましょう。つらいかなと思うくらいまでで充分です。
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●クランチ●
 1.床に寝転んで、ひざを曲げ、頭の後ろで手を組んでスタンバイです。
   頭を浮かせた状態から始めます。
 2.その状態から、フーと息を吐きながらから、おへそをのぞき込むように、みぞおちから上をゆっくり丸め込みましょう。完全に起き上がると力が抜けるので注意しましょう。
 3.そして元の位置にもどり、またフーと息を吐いてくりかえします。
   3秒上げ、3秒下し、1秒止めを繰り返しましょう。
 4.5~10回を目安にがんばってみましょう。
 5.おわったら、ストレッチでじっくり腹筋を伸ばしましょう。
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●ツイストクランチ<左右>●
 1.床に寝転んで、ひざを曲げて、頭の後ろで手を組んで、スタンバイです。
   頭を浮かせた状態からはじめます。少し首を丸め込んで、おへそをのぞき込みましょう。
 2.この状態から、フーと息を吐いてから、上体を右側にひねりながら、みぞおちから上をまるめるようにして、ゆっくり上げましょう。
   完全に起き上がると、力が抜けるので注意しましょう。
 3.そして元の位置にもどり、またフーと息を吐いて、くりかえしましょう。
   このとき、頭を地面につけて休んではいけません。左右交互でなく、右、左を連続でそれぞれ行います。3秒上げ、3秒下し、1秒止めを繰り返しましょう。
   フー(止め)1・2・3(上げ)1・2・3(下げ)
 4.左右各5~10回を目安にがんばってみましょう。
 5.おわったら、ストレッチでじっくり腹筋を伸ばしましょう。
 6.さらにわき腹も、反動をつかったストレッチで、軽くほぐしてあげましょう。
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●レッグレイズ●
 1.地面に寝転んだら両手を体側にそって置き、手のひらを地面につけましょう。
 2.そして両脚を5cmほど浮かせた状態からはじめましょう。
 3.それではフーと息を吐きながら膝を曲げながら、腰をおなかの下のほうから丸めていきましょう。このとき下っ腹の力で足を引き上げる意識で行います。
 4.そして元の位置へ足を戻しましょう。足を地面について休んではいけません。
   3秒上げ、3秒下し、1秒止めを繰り返しましょう。
   フー(止め)1・2・3(上げ)1・2・3(下げ)
 5.これを5回から10回を目安にがんばってみましょう。
 6.おわったらストレッチでじっくり腹筋を伸ばしましょう。
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●プローンアームクロスレイズ(左右)●
 1.床に手をついてよつんばいになります。このとき、手幅足幅はやや広めにとります。
 2.左手と右足を少し浮かせた状態で、1秒止めてからスタートです。
   顔を下にしないで前を向くようにしましょう。
 3.フーと息をはいて左手と右足を上げられるところまでゆっくり上げ、元の姿勢にゆっくり戻りましょう。このとき地面につけて休んではいけません。
   3秒上げ3秒下し1秒止めを繰り返しましょう。
   フー(止め)1・2・3(上げ)1・2・3(下げ)
 4.そして左右を交互ではなくそれぞれを5~10回行いましょう。
 5.終わったら、ストレッチとして組んだ手のひらを地面に向け軽く反動をつけて上体を前に五回ほどたおしましょう。
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●シシースクワット●
 1.机などの台となるものを用意しましょう。そして、台に手を置きましょう。
 2.太ももと上体を一直線に保ちながら、膝を曲げた状態になりましょう。
 3.それでは、この位置から一度フーッと息を吐いてから、3秒かけて膝を伸ばしましょう。
   この時、膝を伸ばしきらないよう注意しましょう。
 4.そして膝が伸びきる前に、3秒かけて膝を下へ曲げましょう。上のポジションでは止まらないようにしましょう。逆に、下のポジションでは必ずとまりましょう。
 5.これを5回から10回を目安に続けてみましょう。
 6.おわったら、反動をつかったストレッチで、軽く筋肉をほぐしてあげましょう。
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2010.2.14 上泉義朗