特別企画「みちのくの歴史と自然をたずねて Vol.3」

第145回東京44ウォーキング 兼 第46回44会文化部会

○期 日:2019年9月12日(木)~13日(金)
○行 先:福島県福島市 ⇒事前説明書(Word)
○宿泊先:穴原温泉「吉川屋
○参加者【15名】:
     磯貝達男、金丸康孝、川島芳子、川東厚子、小林篤、
     杉本恭子、中島直樹、長沼和雄、野田進、芳賀直行、
     早川明、藤江賢治、堀口修、峯川文江、山田和美

福島県福島市・穴原温泉「吉川屋」

Photo by N.Haga ...more


Photo by S.Noda + A.Hayakawa ...more


Photo by O.Horiguchi ...more

○レポート

【1日目 9月12日(木)】
 9:50だった集合時間を9:30に早めたのだが、こちらのミスで徹底せず既に改札内に入った人、直接新幹線に乗る人が出た中、発車の時間には全員が揃って出発となった。
 直前のキャンセルとなったTさんの席は空席だったので、仲間だけでの乾杯となった。早い席は出発する前にビールのロング缶が空いてしまい心配になった。
 ほろ酔い気分で福島駅に到着、昼食場所のドイツレストラン「ローゼンケラー」に行くと、入口に近い団体席に案内された。ここはソーセージとジャーマンポテト、ビールがお勧めの店でまずビールをピッチャーで注文して乾杯となった。すでに車内で飲んだのにすごい勢いでビールが空き、N君などはピッチャーのまま飲みたいと言っていた。
 福島駅構内のエスパルで各自二次会の飲み物を買い込み、送迎バスの駐車場に向かうが、たらふく飲んで食べた後で、早く動けずだいぶ遅れてしまい他のお客様に迷惑をかけてしまった。
 いよいよ吉川屋に着き部屋に案内され、各自貰った「湯めぐり札」で近くの「旬樹庵いずみや」の風呂に行く。露天風呂がなかなか良かった。一部の人は近くの散策にも行ったようだ。
 18:00からはいよいよお待ちかねの宴会が宴会場を借り切って始まる。今回は女性が男性の半分なので男性が女性を挟むようにして配置をした。
 吉川屋は旅館ランキングで100選に選ばれて総合で10位入選、料理は3位入選の老舗旅館で料理も美味しかった。旅館の好意でカラオケを無料で入れてもらったので、勧めるが誰も口火を切らない。
 そこで長沼さんが日頃の詩吟の腕前を無伴奏で披露、芳賀君も負けじと俳句吟を披露。カラオケもH君、K君、I君など次々とステージに立つ。しばらくすると途切れてしまったので、仕方なく小生が会社時代に営業成績を上げる助けとなった「熱海の夜」を披露。
 次に部屋での二次会となる。男性はすぐに集まったが女性が来ない。偵察に行ったF君の話では化粧直しに時間がかかっているとの事。
 男たちの話題は病気自慢、まずK君が手術痕の自慢をして皆に披露。俺の傷はそんなもんじゃないとI君が縦に深くえぐれた傷跡を見せた。I君は前回も女性からのリクエストで傷跡を披露していた。いやいやこの傷も見てくれと、H君が縦に大きく手術痕を見せてチャンピオンはH君に決まった。後日談では、F君が部屋の風呂を使ったのは、背中に入れ墨があるか、すごい大きな手術痕があるからではないか、彼がチャンピオンかもという話があった。
 女性が入ってきて、話は古希の記念の旅行について行き先を決めようということになり、皆から行き先の提案があった。五島列島や足立美術館、長崎、奈良、熊野古道、中尊寺、知床、マレーシアなど、どんどんと候補が上がる。時期は再来年の5月ごろで方面の決を取ろうということになり、一人二回までの挙手で選ぶことにする。
 結果は奈良と熊野古道が同数で首位となる。44会の古希の旅行は奈良・和歌山方面が濃厚となったが、ここで決めてしまっていいものか疑問が残る。さすがに皆疲れが出てきたし、風呂にまだ入ってない人もいるのでこれでお開きとして、片付けて布団を敷く。
【2日目 9月13日(金)】
 AM6:00から近所の早朝ウォーキングを計画して、参加したい人は集合して下さいと昨日の二次会でお知らせしていたが、私は起きたのがAM5:35、すぐ長沼さんと風呂に行き豪華な風呂に感心してゆっくり入っていたらもう六時を5分過ぎてしまっていた。(もうろくじじい)すぐに着替えて集合場所のフロントに向かったが、既に5,6名がスタートしたとのこと。あとから来た川島さんを入れて3人で後を追う。
 摺上渓谷を眺めながら橋を渡り、天王寺へ行く。ここは香積山天王寺と言って、聖徳太子が建立したと伝えられる「日本四大天王寺」の一つで天王寺観音堂があり、延寿観世音菩薩が「ぼけ防止」にご利益があると言われる。昨日も海馬が縮んでるという人が一名いたが、私も「もうろくじじい」と言われないように念入りに拝んでおく。
 前の人にやっと追い付いて一緒に吉川屋に帰り、すぐに朝食(ビュッフェスタイル)になる。出発は10時なのでたっぷり時間がある。旅館内を散策していると、地元出身の大作曲家古関裕而をモデルにした来年春のNHK連続テレビ小説「エール」の紹介コーナーがあった。この旅行を思い出しながら見ることにしよう。
 記念写真を撮り10時のバスに乗り込む。我々のほかに1名お客さんが乗っていて、翌日から始まる「温泉むすめ飯坂温泉トークイベント」のために来ているそうだ。
 飯坂温泉駅でコインロッカーに荷物を預け歩いて旧堀切邸に行く。途中芭蕉の足跡も訪ねて、旧堀切邸は江戸時代から続いていた豪農・商の旧家で県内で現存する最大最古の土蔵「十間蔵」などがある。もう一つの旧家「座忘庵」は工事中で残念ながら入れなかった。
 飯坂温泉駅に戻って、荷物を取り昼食場所のそば処「どう楽」にウォーキングで向かう。地図はあるのだが、近くまで行くと畦道のような小さな道がいっぱいあり地図の道と実際の道の太さがわからない。仕方が無いのでスマホで地図を出してみると大分過ぎていた。引返してやっと到着、15人が座るとほぼ一杯になってしまう小じんまりとした店だった。
 山田さんがタクシーで先着して場所を確保してくれたので助かった。ビールを頼むとなんと在庫切れとのことで、皆さんは顔に不満がありありだったが、蕎麦が来ててんぷらが来て冷酒が来るとその顔は喜びの顔に変わった。ここは県内でも有名な十割蕎麦の店で、そば道場もやっている店なのだ。
 すっかり満足して「医王寺」に向かう。医王寺は山号を瑠璃光山といい、中世初期に信夫郡を支配した佐藤氏の菩提寺で奥州藤原氏の姻族・佐藤基治とその子供で義経四天王と言われる佐藤継信、忠信兄弟の墓があり、それを偲んで作られた芭蕉の句「笈も太刀も さつきに飾れ 紙のぼり」の句碑がある。
 そこから飯坂線の「医王寺駅」に向かうが道が曲がっていて、逢う人ごとに聞きながらやっとたどり着く。途中の無人販売の梨をMさんが買って分けてくれたが、電車が来てしまい車内で剥いて食べていた所、車掌がいかにも迷惑そうにティッシュで床を拭くので大急ぎでほおばった。
 「美術館・図書館前駅」に着き、散策組と鑑賞組に別れて美術館と広大な敷地を楽しんだ。翌日から福島県出身の関根正二の企画展が開かれるので、レストラン・カフェはリザーブされていて使う事が出来なかった。
 最初に予定していた文知摺観音は大分距離があるので中止して、信夫山公園に行こうということになる。山道は涼しく快適だった。途中で堀口君が大事な用事があるので先に帰ると言ってリタイアする。
 皆、疲れが出てきて展望台まで600mの所でやめて福島駅に向かうことになる。先に行った山田さんがカフェに入っていて、皆でそこに合流してコーヒーとケーキなど各人で好きなものを食べ、休憩して帰りの新幹線に乗り込む。
 大分酒とつまみが余っていたのでまた酒盛となるが、今度はTさんの席に他の人が座ってあまり騒げなかった。
 来年もぜひやりたいということになり、時期はパラリンピックが終わった9月24,25日にしようということになり、行き先は、以前から候補になっている岳温泉で予定を決めた。
 今回は被災地応援ツアーに登録して補助金をもらったので、来年も福島県を応援して東京都から補助金を貰えたらと思っている。今回はキャンセルが何名か出ましたが、事故もなく楽しく同期の旅行を終えることが出来ました。ご協力に感謝致します。

Report by S.Noda


吉川屋のみやげ

ツアー参加者の感想など・・・