第81回44ウォーキング(2014年第6回)

日時:2014年6月21日(土)13:30~
場所:鎌倉古道 永山から町田
参加者(敬称略、順不同):
1.ウォーキングの部
  (9名)
峯川文江、杉本恭子、飯島信夫、磯貝達男、福嶋幸市、
古屋美代、野田進、安部博文、上泉義朗
2.グルメの部
  (9-1名)

内容

1.ウォーキングの部

 午後1時半京王/小田急永山駅集合。8名が集まり、1時45分出発。福嶋君は少し時間がずれて、ほぼ同じコースを歩き、町田にて合流した。梅雨時としては、雨は降らず、暑さもなくいいウォーキング日和であった。
 現在の鎌倉街道と呼ばれる道路は、幹線道路となっていて交通量もかなり多い。我々はその幹線道路から一本外れた旧鎌倉街道(古道)を歩く。少し外れただけで、緑が多く、涼しい風を感ずることができる気持ちのいい道が多かった。
 はじめの道は、瓜生せせらぎ散歩道。水が流れていて所々に動物や昆虫のオブジェがある公園風の通り。途中、瓜生一里塚跡の碑が建っていた。元和三年(1617年)、駿河国久能山に埋葬されていた徳川家康の遺骸を日光東照宮に移すために街道の整備を行い、この一里塚が造られたと言われている。徳川家康は1616年没で2015年は400回忌である。静岡、愛知他いろいろな地で記念行事があるようですが来年秋、日光東照宮でも大きな行事があるようです。
 途中、鎌倉古道からさらに別のルートに入った。NHK「こころ旅」で紹介されたという「小野路」へ行くことを事前に同級生の平賀さんから推奨されていたためである。さらに「よこやまの道」という看板がありそちらを進むことにした。
 ちょうど1時間歩き、休憩場所があったため小休止10分間。お菓子とトマト味の飴の差し入れをいただいた。お菓子は、古屋さんからの不二家の山梨限定カントリーマアム。これは桔梗信玄餅をイメージし、山梨でしか買えない逸品。北海道産きな粉と沖縄県産黒みつ、ホワイトチョコチップを練り込み、桔梗信玄餅の特徴の黒みつとの絶妙なバランスを再現したカントリーマアム。
 再スタートして西順路を進み、再び鎌倉古道に出る予定だったが、なぜか少し道に迷い、約30分のロス。途中いい景色もあったのでよしとした。キヤノンスポーツパーク、ラクビーグランドの脇を2回通り、鎌倉古道に戻った。小野路神社近くの「小野路宿里山交流館」に3時55分着。15分の休憩。この建物は、江戸時代に宿場としてにぎわった小野路宿にあった一軒の旅籠、旧「角屋」を改修し、観光交流の拠点として再整備した施設。ここでも鈴カステラ、かりんとうの差し入れ。午後4時10分に出発してゴールの町田まではまだ5Kmほどあるため少しペースを上げた。
 次は七国山の細い道に入った。まさに鎌倉街道の証しである「七国山鎌倉街道の碑」と「鎌倉井戸」を見つけ、記念撮影。七国山(ななくにやま)は、標高128メートルほどの山で、かつてはそこから相模・甲斐・伊豆・駿河・信濃・上野・下野の七つの国が見渡せたといい、そこからこの名があるとのこと。七国山の周辺は、東京都により「七国山緑地保全地域」に指定され、またその付近は東京都により鳥獣保護区に指定されている。
 「鎌倉井戸」は、鎌倉時代に掘られたもので、新田義貞が鎌倉攻めを行なった際、行軍途中でこの地に井戸を掘り、軍馬に水を与えたものだと伝えられている。新田義貞の鎌倉攻めは1333年(元弘3年)のことで、この時32歳。わずか150騎ほどの無謀とも思える挙兵であったといわれている。各地の武士団を集めていく新田軍ではあったが、緒戦は敗退。しかし時を同じくして京では足利尊氏の決起によって、鎌倉幕府からの朝廷監視役であった六波羅探題が陥落、時代は一気に鎌倉幕府崩壊へと傾いていた。敗退の後も義貞に同調する武士団は後を絶たず、陣営を立て直した義貞は大軍を率いて鎌倉へ攻め込み、北条氏を滅ぼして鎌倉幕府倒幕ということになる。約150年の鎌倉時代はあらためて学ぶとおもしろいことがたくさんありそうである。今では峠道の脇にひっそりと残る井戸の跡だが、かつて北条氏政権打倒へと決起した武将の行軍の跡であるかもしれない。歴史の名残である。そこからさらに急いで歩き、町田市今井谷戸に午後5時10分着。本日のゴールとした。歩行距離12Km。

2.グルメの部

 町田駅前の居酒屋「薩摩魚鮮水産」。5時40分ビールで乾杯後は、薩摩の芋焼酎をボトルで注文。3本。今回もたくさん飲んで、食べて、話して8時半まで。
 刺身の盛り合わせから始まり、シーザーサラダと豆冨サラダ、本場のさつま揚げ、地鶏さつまのくわ焼き、小海老唐揚げ、黒豚餃子、鰹の棒寿司他。
 本日の話題の初めはなぜか宗教について。イスラム教、ヒンズー教、ユダヤ教徒の食べ物の話。どの宗教は何を食べてはいけないのか、なぜなのか、実際はどうなのか等たくさんの意見。以下は、後日調査した内容です。
 イスラム教は、シャリア法というイスラム教の法令によって、食べてよいものと、食べてはいけないものを分けている。このうち、食べてよいものを「ハラル」と呼び、細かく定めている。ハラル性を審査する認証機関が存在し、ハラルと認められた食品や飲食店にはハラル認証マークがついている。ハラルではない(すなわち、食べてはいけない)代表的な食品は、豚肉とアルコール。しかし、鶏肉や牛肉であっても、エサ、飼育方法、屠畜方法によってはハラルとならない。また、遺伝子組み換え食品もハラルではない。魚介類は基本的にハラル。野菜類やキノコ類も、基本的に、毒性のあるものを除き、ハラルとされている。
 ヒンズー教では、牛を聖獣としているため、牛肉を食べない。好まれる肉は鶏肉と羊肉です。
 ユダヤ教では、「カシュルート」と呼ばれる食事規定があり、食べてよいものと、食べてはいけないものを非常に細かく規定している。食べてもよいものは、「コーシャ(コーシェル)」と呼ばれている。やはり認証機関が存在し、コーシャと認められた食品や飲食店にはコーシャマークがついている。コーシャでない食品(ユダヤ教が食べることを禁止している食品)は、次の通り。
(1)割れた蹄が無く反芻しない動物(例えば、豚、ウサギなど)
(2)うろこの無い魚、甲殻類、貝類(ウナギ、アナゴ、エビ、カニ、タコ、イカ)
(3)猛禽類や死肉を食べる鳥(タカ、ハヤブサなど)
(4)いなごやバッタ以外の昆虫
(5)規定に則った方法で収穫されていない葡萄、およびその葡萄を利用した製品(ワインなど)
 次の話題は、今後のウォーキングの計画に世界遺産に登録されている熊野古道を、という話。今後の検討課題として楽しみにしましょう。
 更に、今日のウォーキング中からずっと話題になっていたのが、NHK朝ドラ「花子とアン」で使われている甲州弁について。特に"こぴっとしろし"ということばが全国的に広まっているようです。しかし、この番組の方言指導者の奥山眞佐子さんの指導どおりではないようで(古屋美代さん情報)、ディレクターが、番組としておもしろおかしくオーバーな使い方としているようです。

感想

 毎年、梅雨時の6月は雨を覚悟して傘をさして歩くこともあったが、今年は幸いにも雨なしだった。久しぶりのPOWER44である。
 鎌倉古道のルートを地図上で距離測定していたが、私のミスがあり、当初予定した距離よりだいぶ長いことがわかった。今後少し調整していきます。次回は、湘南台から藤沢の予定です。
 峯川さんの提案で鎌倉古道を歩くことになり、鎌倉時代のことを再認識することが多くなった。歴史は知れば知るほど奥深いしおもしろいことがたくさんある。歴史に詳しい磯貝君や古屋さんの話も参考になる。今後もこの44会ウォーキングは、歴史を肌で感じながら楽しみたいと思います。是非これからでも参加者が多いことを期待していますので、お誘い合わせの上ご参加ください。

上泉義朗

Photo by Y.Kamiizumi