第94回 44ウォーキング(2015年第6回)

日 時:2015年6月27日(土)13:30~
行 程:皇居外周~東御苑~神保町
参加者(50音順):
1.ウォーキングの部
  (9名)
飯島信夫、飯野俊雄、上泉義朗、河野良、杉本恭子、
長沼和雄、福嶋幸市、堀口修、峯川文江
2.グルメの部
  (9+1名)
山田和美

内 容

1.ウォーキングの部

 午後1時半、皇居桜田門時計台前集合。梅雨の最中であり、天気予報も一週間前からきょう、土曜日は雨だった。しかし久しぶりのPower44のおかげで、朝まで降っていた雨はやんだ。雨上がりで蒸し暑い陽気ではあったが傘をささずにウォーキングができた。
 1時45分スタート。二重橋前での記念撮影は、オーストラリアから旅行に来ているという若い男性にシャッターをお願いした。

 外周道路を1周し、フロイデ合唱団のふたりは練習に出かけた。2週目は男子のみの7名で大手門から東御苑に入った。まずは恒例の大手休憩所に寄り定番のアイスクリーム。今回も森永製菓のラクトアイス「板チョコモナカ」だった。飯島君も喜ぶ。

 今回は東御苑を徹底散策をしようと歩き始めた。皇居の中は自然がいっぱいで、たくさんの花、木、野鳥、昆虫がいる。初めに気になったのが、リンゴの一種の小さな実。少し赤みが出ていた。思わず福嶋君が落ちていた実を拾った。この時期、あじさいの花も何か所かで美しく咲いていた。飯野君が見つけたのはタイサンボクの大きな木で大きな花が咲いていた。
 その後は二の丸庭園に行き、菖蒲田へ。84品種のハナショウブが植えられていた。二の丸池には尾びれが異常に長い鯉がいた。この鯉はヒレナガニシキゴイという珍しい種類で、インドネシアのヒレナガゴイと日本の錦鯉を交配させたもので、尾びれや胸びれが普通の鯉よりも長いのが特徴。カルガモも見ることができた。
 都道府県の木が植えられている所で、山梨県のかえでを見つけた。ここで、堀口君から甲府市の花と市歌の話しが出た。甲府市花はナデシコで、市歌にナデシコの歌詞が出てくるとのこと。皆半信半疑で後で確認ということになった。調べたところ、確かに市花はナデシコだった。これは今、全日本女子サッカーの人気に乗ってもっとアピールすべきことである。市歌の歌詞の中にはナデシコは出ていませんでした。
 次にめずらしい自然の光景として、本丸大芝生の中で、猫がカラスをとらえた瞬間を見た。これが自然の摂理なのだろうが、猫の素早さ、捕らえられたカラスの仲間が助けるかのように追いかけていく姿には驚いた。皇居の中は自然がいっぱいであることをあらためて実感した。

 また、「松の大廊下跡」に行った。ご存知の通りこの場所は、元禄14年3月14日、浅野長矩(内匠頭)が、江戸城松之大廊下で吉良義央(上野介)に斬りかかった事件のあった場所。その後忠臣蔵の討ち入りで知られる大石内蔵助率いる赤穂浪士四十七士による吉良への仇討ちとなる。これが元禄15年12月14日である。討ち入りの年が元禄14年と誤解されている節があることがわかったが正しくは15年。

 東御苑内を2時間余り歩き、午後4時40分平川門を出た。その後は本日のグルメの部を目指して神保町へ。地下鉄神保町の駅で本日のウォーキングは終了。本日の歩行距離は11Km。

2.グルメの部

 神保町近辺でグルメの部の店を探索。神保町交差点近くの「大金星」という店を福嶋君が先乗りをしてチェック、そこに決まった。フロイデ合唱団の練習から女子3名も合流。計10名のいつものようににぎやかなグルメの部、単なる飲み会が始まった。
 この店は東京、千葉、埼玉に計8店があるチェーン店とのこと。お酒も料理もこだわりがあり、すべて手作りの料理、食材も厳選しているとのこと。確かにどれも一味違うことがわかった。「屋台風鉄板 夜鳴き焼そば」は定時注文を取るという名物だった。今回注文した他の料理としては、もつ煮、カツオのたたき、わかさぎ南蛮漬、谷中生姜、山芋酒盗がけ、長芋のフライドポテト、いか一夜干し、胡瓜塩昆布、コロッケ、豚玉、鯖塩焼き、なんこつ唐揚げ、白菜キムチ、仕上げはおにぎり。

焼きそばもつ煮豚玉キムチ

 お酒はビールで乾杯後、日本酒(菊正宗)、焼酎(吉兆宝山と瑞泉)、ビール派に分かれた。いつもよりさらにペースが早く、お酒も料理もたくさんであった。飲んだお酒の量は、生ビール中ジョッキ19杯、日本酒二合徳利で8本、焼酎がグラスで4杯、カシスオレンジ1杯。個人差は大きいがこれで計10名のお酒。飲み過ぎかもしれない。

感 想

 梅雨の時期のウォーキングは雨を覚悟しているが、幸いにも降られずに歩くことができた。梅雨時のあじさいを目指したが、皇居内東御苑内の自然を満喫することにした。あじさいも美しく咲いていたし、いろいろな多くの自然に接することができてよかった。
 宇宙の中のほんの小さな星である地球は、大宇宙の自然の中で偶然的に存在している。知恵のある人間は、その営みによって自然に逆らったり、破壊したりしている。
 最も大きな問題がCO2の大量発生が原因のひとつである地球温暖化である。CO2が適度に大気中にあったために地球温度が適温に保たれ、人間をはじめ生物が地球に存在することができた。自然の摂理でその量は維持されていたのに、今崩されていることを人間は認識すべきである。
 便利さを求めて、電気をたくさん使っている。発電の80%が、LNG 、石油、石炭による火力発電で、CO2がどんどんと排出されることになる。かと言って原子力発電は、すでに安全神話が崩れ、安いコストという計算も正確ではなく、再稼働を考えている政府、電力会社は異常である。
 新エネルギーとして再生可能エネルギーである、太陽光、風力、バイオマス、地熱、波力、燃料電池等のさらなる研究開発に力を入れることが重要であり、電気使用料を少しでも減らすことがCO2発生を抑える最大の効果となる。
 一歩自然に戻って、電気をできる限り使わない生活、自然に逆らわず、自然と共生することをもっと真剣に考える必要があると思う。皇居の自然に接して、あらためて感じた次第です。

上泉義朗

Photo by O.Horiguchi

⇒写真はこちらにもあります。Photo by Y.Kamiizumi