第95回 44ウォーキング(2015年第7回)

日 時:2015年7月25日(土)13:30~
行 程:向ヶ丘遊園駅~生田緑地
参加者(50音順):
1.ウォーキングの部
  (9名)
飯野俊雄、磯貝達男、上泉義朗、仲澤孝次、中島直樹、
野田進、蒔田直樹、三田富貴子、峯川文江
2.グルメの部
  (9名)

内 容

1.ウォーキングの部

 午後1時半、小田急線向ヶ丘遊園駅集合。梅雨が明け、本日は猛暑日の予報。実に暑い日となった。日なたに立っているだけで汗びっしょりになるほど。通常は外を歩く日ではない。しかし、元気な65歳が9名集まった。1時50分向ヶ丘遊園駅を出発。
 まずは生田緑地の中で一番高い場所、枡形山展望台を目指した。意外と登り坂がきつく早くも汗びっしょりになった。小休止の後、展望台の上に行った。東京が一望できる展望台であった。

"標高84mの枡形山は生田緑地で一番高い場所です。鎌倉時代の源頼朝の侍大将であった稲毛三郎重成が城を構えたと伝えられています。広場には遊具や自動販売機、トイレ(多目的トイレ)があります。春にはサクラが咲き誇り、お花見客で賑わいます。展望台からは東京都心や多摩川など360度のパノラマが楽しめます。"

 その後は「川崎市立日本民家園」へ。主に東日本の古民家を移設して、展示してある。一般入園料は500円。65歳以上は300円。参加者9名の内6名がすでに65歳で、3名はまだ64歳。ここは峯川さんの交渉力で、全員が65歳料金で入園できた。園内も登り坂が多く、いい運動である。
 特に興味大であった民家は山梨県塩山市広瀬家の住宅。他と比べて、いろいろなコメントが出たが、それなりに由緒のある家のようである。

 
               土座(どざ:地面の上に茅束とむしろを敷いた床)

旧所在地:山梨県甲州市塩山上萩原
建物区分:農家
構造形式:切妻造、茅葺、桁行14.5m、梁行8.9m
建築年代:17世紀末期
 "甲府盆地の民家は切妻造(きりづまづくり)の妻壁(つまかべ)に柱を見せ、屋根中央を「突き上げ二階」とする形式が知られています。この家も移築前はそのような姿でしたが、調査の結果、当初は二階がなかったことがわかりました。屋根裏を養蚕(ようさん)に利用しはじめたことにより、突き上げ二階としたのです。構造は、内部の四本の太い柱を中心にして組み立てられています。これは「四つ建(よつだて)」と呼ばれるもので、甲州の古式な手法です。屋根の頂上はイワヒバを植えた「芝棟(しばむね)」になっています。内部には土間(どま)と並んでイドコと呼ばれるムシロ敷の居間があります。床板を張らないこのような床を「土座(どざ)」といい、ムシロの下は地面をつき固め、茅束(かやたば)が敷き詰められています。"

 "日本民家園は古民家の野外博物館です。東日本の代表的な民家をはじめ、水車小屋・船頭小屋・高倉・歌舞伎舞台など25件の建物をみることができます。古民家では正月や節句などの年中行事展示や、毎日3~5棟ずつ囲炉裏に火を入れての床上公開を行っています。なお、正門の本館展示室では、これらの古民家に関する基礎知識を学ぶことができます。"

 計25件すべてを見学して午後4時過ぎとなった。その次は、「かわさき宙(そら)と緑の科学館」へ。
 1階は川崎市の自然として、たくさんの動植物の展示。エアコンも効いていて適度な休憩もできた。また、本日は見学しなかったが、この科学館には世界的に有名なプラネタリウムがある。2012年に新設されたもので、肉眼では見ることができない星まで映していて望遠鏡を貸してもらい見ることができる。またこのプラネタリウムを開発した人は地元でも有名な世界的なエンジニア。(と仲澤さんからの説明があった)ここは機会があったら必見のところで、お薦めします。
"有限会社大平技研と公益財団法人日本科学技術振興財団共同事業体が開発製作した最新のプラネタリウムです。 世界最高の星空と言われているMEGASTARの最新機種で、科学館のために新規開発された次世代型の特別仕様機で、肉眼では見えない星までをも描き出します。"
 4時半過ぎに生田緑地をあとにして向ヶ丘遊園駅に戻った。駅前の居酒屋に午後5時着。本日のウォーキングはここで終了。本日の歩行距離は9Km。

2.グルメの部

 駅前の居酒屋「かまどか」、午後5時過ぎに乾杯でスタート。飲み放題の料金が1,000円と安かったためめずらしく飲み放題とした。2時間余りの飲み会で、きょうもよく飲み、よく食べるグループでした。
酒類:
生ビール、冷酒、赤ワイン、焼酎(ストレート、黒ウーロン、ひげ茶割り)、ブラックニッカ、カシスオレンジ、シークァーサーサワー
つまみ類:
お通し(めかぶとろろポン酢)、つくね、野菜スティックサラダ、漬物、バリキャベツ、ポテトサラダ、ジャコ大根サラダ、イカ焼き、エイヒレの炙り焼き、玉子焼き、厚揚げ、シラスのピザ、モモ炭塩焼き、鶏唐揚げ、鶏つけそば
 9名の話題は、全く覚えていないほど多種多様。今回は記録なしでした。ただ、何となく多いと思った話題は、昔の思い出話でした。例えば小中学校の修学旅行、2007年の東京同窓会幹事としての準備活動等。

感 想

 7月の一番暑い日。それでも実施する44会ウォーキング。暑さには負けていられない、といつまで元気でいることができるのか時々考えるようになった。今まで以上に健康に留意して、44会70歳古希のお祝いは豪華温泉旅行にしようという話題もあった。まだまだ油断はできない。健康のための食生活、適度な運動等努力が必要である。みなさん、まずは古希を目標にしましょう。中にはすでに"120歳まで生きる会"を設立した人(仲澤さん)もいるようですが。
 本日見学した日本の古民家は昔の自然のままの生活をあらためて見て、考えることができました。電気や車を使わない生活。ごはんはかまどで炊き、農業は馬や牛の力を利用、人力の農機具、雨水をうまく活用、水車での粉ひき等、自然の中で人間が生きていくための原点だと思います。
 今、地球は人間が作った便利な道具や技術の結果、自然が破壊され、一部動植物が絶滅し、二酸化炭素増による温暖化が問題となっています。人間は宇宙の中、太陽系の地球という小さな星の中で生かしていただいている存在です。地球の中の人間は決して主役ではないのです。地球という自然に逆らったり、壊したりしてはいけないのです。自然といかに共生をしながら、自然に感謝をし、これからも長きにわたって生きることができるように原点に返って真剣に考える必要があると思います。
 GNPの伸びだけが人類社会の幸福とは思いません。今の生活から一歩戻って、節約、節電、車の使用節減等を実践してみましょう。かまどでごはんを炊く生活は我々の子供時代は当たり前でした。今はその場所、道具もありませんが、もし可能ならばかまどで、まきで炊いたごはんを食べることができる生活をしてみたいと思います。

上泉義朗

Photo by Y.Kamiizumi