第100回 44ウォーキング(2015年第12回)

2015 JAL HONOLULU MARATHON & RACE DAY WALK

日  時 : 2015年12月13日(日)5:00~
会  場 : ハワイ、ホノルル
参加者(50音順):
  (17名)
安部博文、安部眞理子、安部さや香、安部あゆ美、飯野俊雄、
上泉義朗、川東厚子、小宮山千雪、長沼和雄、野田進、
古屋美代、丸山明比古、丸山恵美子、三田富貴子、峯川文江、
山本仁一、山本雪子

内 容

 ホテルを午前2時半過ぎに出て、2時45分出発のツアーバスにてマラソンスタート会場に午後3時過ぎ着。スタートまでの2時間はストレッチ、ウォーミングアップ、トイレ、44会気合い入れ等。
 まず4時55分に車椅子部門がスタート。車椅子選手がスタートラインに行く前に一般ランナー前を通過し、皆で拍手。
 ここで44会メンバーは"障がい者"についての話し合い。障がい者について、"害"という漢字は使わない理由、障がい者と健常者に何の差があるのかという話題になった。結論は人間として何も差がなく、誰でも生きていく中で"共生"という考えが必要であることを確認した。マラソンスタート前の話題としてはあまりにも高尚であり、さすが44会。
 その後予定通り午前5時、恒例の美しい花火打上げがあり、スタート。フルマラソン参加の9名がまずスタート。それぞれのペースを維持しながら、皆いい調子で進んだようだ。5時25分には10Kmウォーキングスタート。計8名が参加。スタート前に雨が少し降ったがその後晴れて、いつもより気温が高く、暑いマラソンレースとなった。
 今回は自分は初めから、ゆっくりペースながら走ることにした。後半、後続のランナーとすれ違うところがある。ほとんどの44会の仲間とすれ違い、声をかけ合った。遠くからすぐに私は気がついた、峯川さんとはハイタッチ。それぞれ再度力を入れなおすことができたと思う。私、個人的には33Km地点で足がつってしまい、4時間59分でゴール。少し情けなかったが完走が第一であり、満足感はあった。
 JTBの給食テントで10Kmウォークを終えた44会の仲間と再会。ここでやっと完走の喜びを味わうことができた。カレー、あんぱん、アイスクリーム、バナナ、マラサダ(現地で揚げて配ってくれたハワイのスイーツで揚げパンに似ている)等をいただいた。
 その後7時間前後でゴールをするランナーを応援するためにFinish地点に行った。かなりのご高齢と思われるランナー、親子(子供は幼稚園児ぐらい)ランナー、新婚らしいカップル、ご高齢者を支えながら走る娘さん、皆ゴール前で、必死に、中には苦痛で顔をゆがめながら、または笑顔でゴールしていく。自分はこのゴール場面をいつも見ることにしている。そしてそれらのランナーを見て感動の涙が出てきます。もっともっと自分もがんばらなければ、という気持ちになります。
 そこに小宮山さんと野田さんが並んでゴールに向かってくる姿を見つけた。ふたりも気づいてくれた。7時間半ほどで予想よりもだいぶ早い。初参加のふたりのゴール姿を見て、また涙が出てきた。最終的に44会の仲間9名全員が無事完走。65歳のおねえさん、おじさんは皆元気でした。

感 想

 5年前に還暦記念としてこのHonolulu Marathonに参加してからあっという間の時間でした。60歳の時でさえ全員が完走(完歩)できるのか内心心配していたが無事全員完走。今回は65歳であり、月1回のウォーキングで鍛えているとは言え、42.195Kmという距離はそれなりに困難な距離です。全員が完走できなくても、皆で参加したということだけでも満足だと考えていました。
 しかし、今回も全員が無事完走(完歩)。健康はすばらしい、大きな目標に向かう姿は美しい、どんなことでもいっしょに楽しむ仲間がいることは貴重だ、生きることは重要なことだ、とあらためて感動しながら強く思いました。
 60歳を過ぎたころから、自分もそうですが、他の仲間も高齢化によるいろいろな障がいが出てきてそれぞれ悩んでいる姿があります。しかし人生まだこれからだと思うことも必要であり、まちがいではないと思いました。
 さらに、この44会ウォーキングは2008年2月にスタートして、何と今回が記念の100回目でした。よくも8年、100回も続いたものだとおどろきです。これも同様に楽しい仲間(ふしぎな仲間たち)、健康志向、少しの時間的余裕、飲み食いが好き等の共通性があったからかもしれません。仲間に感謝です。今後はもっと多くの44会の仲間を誘う努力もすべきと思います。44会メンバーおよびそのご家族、ご友人等が気楽に参加できる「44会ウォーキング教室」を再構築したいと思います。

追 記

 今回のHonolulu Tour全体についも概要を報告いたします。ただし、レース以外は自由行動のため、 私の行動を中心の内容です。

12月10日(日本時間)
 成田空港に午後5時前後に参加者が集まってきた。手荷物検査、出国審査の後、本日出発の14名で出発ゲート前で記念写真。成田発20:00のDelta578にて出発。

12月10日(ホノルル時間。以下同じ。)
 Honolulu空港に午前7時半過ぎ着。予定より少し早かった。入国審査、通関はすごい混雑でだいぶ時間がかかった。JTBのバスで空港を午前10時ごろ出発。まずはマラソンレースのゼッケンを受け取るためコンベンションセンターへ。その後スポーツグッズやおみやげの買い物をして、宿泊ホテルに向かった。
 さっそくワイキキビーチへ。ただし水着ではなく散歩程度。昼食を皆でいっしょにSubwayで済ませた後、午後1時にホテルチェックイン。各自部屋にて荷物の確認、整理等。
 男子4名は早くも飲みまくり。長沼さんの部屋でハワイ地ビールの接待を受けた。すごい量のビールをすでに買い込んであり、部屋が居酒屋状態。午後4時半ごろ男子4名でワイキキ界隈を散歩、早めの夕食のためステーキレストラン「Wolfgang's Steak House」へ。おいしいニューヨークサーロインとワインをいただきました。早い時間はハッピーアワーで割安でした。

12月11日
 朝6時、ホテルロビーに全員集合。希望者のみと声をかけたが全員、すごい。朝のワイキキビーチ沿いをウォーキング。レース2日前の体への刺激を与えることができた。
 ウォーキングの帰り道、朝食のレストランに皆で入った。メニューの中心はパンケーキ。このパンケーキ、Honoluluでの朝食の定番とのことで一度はトライしたかったため、ちょうどよかった。しかし自分も含めて何人かが注文したブルーベリパンケーキは普通4人分ぐらいの大きさでとても食べきれない。食欲があり、半分までは食べ、前にすわっていた野田さんに1/4食べてもらい残りはドッギーバッグで持ち帰り。
 ホテルに一度戻り、再度11時にホテルロビーに集まり、ダイアモンドヘッド(Diamond Head )に向かった。登り口までバスで行き、12時半ごろ登頂開始。本日Honolulu着の山本夫妻、古屋さんとはここで待ち合わせをしていたが、だいぶ遅れたようで別行動となった。
 1.3Km、高さ171mで通常は1時間半ほどかけて登る。44会メンバーは、30分で山頂へ。実に暑い日差しであった。記念写真を撮って下山。この山は以前は米国陸軍沿岸防衛施設として1943年まで長距離砲等が設置されていたが一度も使われなかったとのこと。
 下山後、帰りもバスでワイキキへ。ホテルへの帰路、何と待ち合わせ場所で会えなかった3人とバス乗り場で偶然にも出会った。ここでPOWER44。
 昼食はいろいろ探した結果、ケンターッキーフライドチキンへ。Family Packというのがあり、これを7名でシェアをしてちょうどよかった。チキン以外に、マッシュポテト、コールスロー、ビスケット(日本ではパンケーキのようなもの)も7名で分けた。
 本日の夕食は、マラソン前々夜祭として5年前と同様のホテル内ブールサイドのレストランに集合。今回のツアー参加者全員、17名が集まり、たくさんの料理に腹いっぱい、飲み過ぎでした。偶然にも本日が誕生日の安部さんの次女あゆ美さんには、ショーステージに上がっていただき皆でお祝いをした。終了後記念撮影。部屋に戻った。

12月12日
 きょうも朝6時ロビー集合。あすのマラソンFINISH地点近くまでウォーキング。明日の感動を先取りして記念写真。
 本日の朝食はそれぞれ別行動。私は、5名でバスに乗り、ダイアモンドヘッド近くで土曜日開催のファーマーズマーケットへ。地元の野菜、コーヒー、ジュース、はちみつ等いろいろな食材、花等を販売していた。食料もたくさんの種類があり、選択に迷ったが朝食用食材を買って皆で芝生にすわって食べた。
 一度ホテルに戻り、11時に計6名で再び出かけ、ダウンタウン方面にバスで向かった。ハワイ州庁舎、リリウオカラニ女王像、イオラニ宮殿、カメハメハ大王像等を見学。その後チャイナタウンまで歩き、ハワイ出雲大社へお参り。神主さんがお参りに来る人全員にお祓いをし、お神酒をいただいた。実に丁寧な神社であった。
 なぜここに出雲大社があるのか。1885年(明治18年)より開始された日本からの移民によって1906年(明治39年)に創祀された出雲大社(島根県)の分社とのこと。テレビ東京「モヤモヤさまぁ~ず2」のハワイ編で紹介されてから日本からの観光客が急増したようです。我々は地図に載っていたのを見てめずらしさからお参りをしました。
 夕食は、マラソン前日としてカーボローディングのためにパスタ系のレストランへ。近くにある人気の「Cheesecake Factory」という店。女子たちも同じところにすでに来ていて、飲んでいた。
 通常マラソン前日はアルコール分は摂らないのが原則だが、全く気にしないつわもの女子たちでした。アルコール分の分解のためには体内で水分がたくさん使われるため、持久力を要するマラソンでは水分が重要であり、余分に水分を使われないように前日のアルコール摂取を控えるという次第です。

12月13日(レース当日)上記報告参照

12月14日
 レース翌日は、主にハワイ島1日観光と真珠湾訪問に分かれた。私は真珠湾へ行く組。
 朝食はマリオットホテル内テラスのイタリアンで少し優雅に、男子ふたりで。10時半ごろの市バスThe Busに乗った。Honoluluの市バスはどこに行っても1回$2.5。トランスファーチケットをもらっておけば、その後乗り換えても規定時間内で2回までは無料となる。
 真珠湾に昼12時過ぎ着。「Arizona Memorial」見学の予約券(無料)を受け取り、1時間後の見学ツアー。それまでの時間は「パールハーバービジターセンター」を見学。この場所は、観光地ではなく1945年に日本が行った暴挙、真珠湾攻撃の事実を知り、戦争の恐ろしさ、平和の大切さを心に刻むところだ、とどこかに書いてあった。
 事前調査で多くのインターネット情報によると、特に日本人は観光気分で騒ぐことなく、服装もできたら短パン、Tシャツではなく、長ズボン、襟付きシャツがいいのではとのことで我々もそれに従った。ここを訪れるアメリカ人の中にはまだ遺体も見つかっていない犠牲者の遺族の方々もいらっしゃることを忘れてはいけないとの趣旨です。
 予約時間に「Arizona Memorial」へ。見学の初めに全員映画を見ることになっている。真珠湾攻撃についての20分余りの映画です。その後見学者は150人乗りの海軍のボートで「Arizona Memorial」の白い建物へ移動、見学。すぐに帰りのボートで帰った。その後あと3か所の見学場所があるが、その時点で午後2時過ぎ。移動と見学であとひとつしか見ることができないと係員から言われた。
 しかしどこまで可能かトライしてみることにしてまずはシャトルバスで「戦艦ミズーリ」へ。日本人による案内も入場料に含まれていてていねいに説明をしていただいた。
 1945年9月太平洋戦争の降伏文書調印式が行われた戦艦で、その場所がデッキ上に記されていた。また1945年4月日本の神風特攻隊1機がミズーリ右舷に激突。ミズーリ側の被害はそれほど大きくなかったが日本人兵士は戦士。その遺体に対して、当時の艦長のご配慮により葬儀(水葬)が行われたとの話しには感動した。
 きょうは中国海軍の兵隊が集団で見学に来ていた。上から下まで真っ白な制服。女性もいた。遠くから見ているとかっこよさがあったが近くで見ると異様な雰囲気を感じた。
 その後またシャトルバスで戻り、「潜水艦ボーフィン」を見学。小さな艦内にはたくさんの設備が詰まっていた。食事、宿泊、事務所、魚雷。すべて戦争のための設備、技術である。ここでの見学を終えたのが午後4時半。本日の真珠湾見学はここまで。休憩後、バスでワイキキへ戻った。本日の夕食は肉類。「ステーキとマヒマヒ」というメインとクラムチャウダーでおなかいっぱい。

12月15日
 朝食は、マリオットホテル内ビュッフェレストランへ5名で行った。日本食(ごはん、味噌汁、ソーメン)を含めてたくさんの種類があり、よかった。きょうは午前10時半ごろ男子4名で出かけ「日立の樹」があるMoanalua Garden Parkへ。今でも日立グループがこの公園の管理をしているとのこと。美しい緑の樹、雄大な公園。心安まるひとときでした。
 いよいよ今回のHonolulu Tourの最後の夜。男子4名でうわさのシーフードレストラン「クラッキンキッチン」へ。予約をし、6時からスタート。エビ、カニ、貝等の料理されたものがいきなりテーブル上にばらまかれる。それをビニール手袋をして手づかみで食べるというもの。味もいいし、食べ方が豪快で楽しい。ワインもたくさんいただいてHonolulu最後の夜を十二分に楽しみました。
 ホテルに戻って、別の部屋で少し騒ぎ過ぎたと言われた。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

12月16日
 ホテルを7時半ごろチェックアウト。ツアーバスでHonolulu空港へ。出国審査、手荷物検査等を終え、出発ゲートに午前10時前着。予定通りHonolulu発11:14のDelta579で出発。

12月17日(日本時間)
 成田空港に予定より少し早く、午後3時着。入国審査、荷物引取り、通関と割とスムースに進み、本日帰国の同じ便の10名で帰国記念写真を撮って解散。それぞれ家路につきました。
 今回のツアーも大きな事故もなく、安全に終了することができて何よりでした。

上泉義朗

44会Honolulu2015 Photo by Y.Kamiizumi(OneDrive)