第132回 44ウォーキング(2018年第7回)

○日 時 : 2018年8月25日(土)13:30~

○行 程 : 皇居桜田門~新橋~日の出桟橋~品川

○参加者 :
 1. ウォーキングの部 6名
       磯貝達男、上泉義朗、中島直樹、早川明、藤江賢治、
       峯川文江
 2. グルメの部  @品川・居酒屋「九州桜」


Photo by Y.Kamiizumi ...more

内 容

1. ウォーキングの部

 午後1時半。いつものように皇居桜田門時計台前に集合。実に暑い陽気の中、計6名が集まった。集合時点で千代田区の気温が35.2℃と発表されていた。暑さ指数は危険レベルで、「高齢者においては安静状態でも熱中症が発生する危険性が大きい。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。」という注意事項となっている。それなのに67-68歳の仲間がよくも集まる。
 午後1時35分出発。日陰の多い日比谷公園経由で新橋へ。汐留の日テレ広場では“超☆汐留パラダイス!-2018SUMMER-”が開催されていて、ちょうど TRYZERO(知らないグループだが)のLIVE中。上から見た。
 まずは旧新橋停車場の「鉄道歴史博物館」へ。すでに汗びっしょりになり、博物館内の冷房は気持ちよかったが、冷え過ぎであった。
 「鉄道歴史博物館」は近くにあったが、今まで行ったことがなかった。「旧新橋停車場」は、1872(明治5)年に開業した日本最初の鉄道ターミナル「新橋停車場」の駅舎外観を当時と同じ場所にできる限り忠実に再現したもの。展示室では、お雇い外国人が使用した西洋陶磁器、改札鋏や工具類などの金属製品、汽車土瓶など発掘調査で出土した遺物を常設展示するほか、床の一部がガラス張りになっており、開業当時の駅舎基礎石の遺構を見ることができる。
 汐留から芝浦方面を目指して歩き始めたがとにかく暑い。汗が額から流れ落ちる。少し歩いてイタリア公園着。
 この公園は、「日本におけるイタリア2001年」を記念し、イタリアから寄贈された、面積3,660.02平方メートルの公園。本格的なイタリア式庭園の外観と、イタリア製の彫刻、噴水が特徴で、汐留イタリア街に隣接し、汐留地区に美しい景観をつくる空間のひとつになっている。公園の東西は、首都高速都心環状線とモノレールに、南北は高層ビルに囲われた、大都会の中のオアシス。庭園内にはバラの花をはじめ四季を通じて美しい花を楽しむことができるということだが、本日は暑すぎて花もしおれていた。
 暑さに耐えながらさらに進んで行く。水分が不足になったが、幸いにもコンビニ(セブンイレブン)があり15:10着、休憩。水分とアイスクリームで少し復活した。
 次は竹芝桟橋へ15:45着。竹芝客船ターミナルには乗船客か見学者か、人がいっぱい。大型レストラン船「VINGT ET UN(ヴァンテアン)」での東京湾クルーズ客が多いのかと思う。竹芝客船ターミナルは、伊豆・小笠原諸島への玄関口として、またレストラン船などの発着場としても利用されている。竹芝ふ頭再開発事業によりオフィスビル、ホテル、レストランなどが海上公園と一体的に整備され、海の景観を楽しみながら散策や食事などができ、水に親しめる空間となっている。
 ここで藤江君が合流。本日のゴールは品川の予定だが、なぜ竹芝で合流したのか。本人はここがゴールと思っていたとのこと。よってさらに歩き始めた。次の日の出桟橋は、はとバスのコースになっているようで、ここも暑いのに観光客であふれかえっていた。
 ここからは品川駅を目指してさらに歩く。暑さは全くやわらぐことなく、汗びっしょり状態が続く。日本初の南極探検隊が出発した場所の記念碑を見つけ、少し見学。その後芝浦運河沿いの道を見つけて、下に降りた。しかしだいぶ遠回りをすることになってしまった。
 品川手前でゴールにしようという意見もあったが何とか品川駅着。港南口側で居酒屋を探索し、決めた。17:25着。本日のゴールとなり、歩行距離は11Km。猛暑の中、予定以上の距離であった。

2.グルメの部

 居酒屋「九州桜」早速ビールで乾杯。その後はホッピーと焼酎。芋の黒霧島をボトルで2本。きょうもたくさん食べた。黒豚冷製しゃぶサラダ、明太マヨ大根サラダ、だし巻き玉子、唐揚げ、チーズフライ、さつま揚げ、チキン南蛮、黒豚炭火焼き、冷やしトマト。しあげは高菜チャーハンとソース焼きそば。5時半から2時間はあっという間だった。2次会は、めずらしく喫茶で、アイスコーヒーでまた話が盛り上がり、1時間半ほど話し込んだ。
 本日の話題も盛りだくさん。主な話題は以下の通り。
(1)お盆について
 「お盆」の語源は、サンスクリット語(古代インドの言語で、梵語(ぼんご)とも言う)の「avalambana(アヴァラムバナ)」がなまって変化した「ullambana(ウラムバナ)」。これを中国で「盂蘭盆(うらぼん)」と漢字に訳し、その省略形が「盆」となり、一般には、これに丁寧表現の接頭辞「お」をつけて「お盆」と言うようになった。またサンスクリット語の「avalambana」は、「頭を下にしてつりさげる」という意味で、飢えと乾きに苦しみ続ける非常に苦痛な状態を表す。
 お盆のはじまりについては、「盂蘭盆経」の中の親孝行の大切さを説いた教えが昔から知られている。それは、お釈迦様の弟子の中で、神通力一番とされている目連尊者が、ある時、神通力によって亡き母が餓鬼道に落ち逆さ吊りにされて苦しんでいると知った。そこで、どうしたら母親を救えるのか、お釈迦様に相談するとお釈迦様は、「お前が多くの人に施しをすれば母親は救われる」と言われた。目連尊者はお釈迦様の教えにしたがい、夏の修行期間の明ける7月15日に多くの僧たちに飲食物をささげて供養した。すると、その功徳によって母親は、極楽往生がとげられた。
 それ以来(旧暦)7月15日は、父母や先祖報恩感謝をささげ、供養をつむ重要な日となった。日本では、推古天皇の14年(606)に、はじめてお盆の行事が行われたと伝えられいる。
 現在では、8月15日を中心に、ひと月遅れの盆行事をするのが、もっとも盛ん。これは、明治になって新暦が採用されると、7月15日では、当時国民の8割を占めていた農家の人たちにとっても、もっとも忙しい時期と重なってしまい都合が悪かったから。それで、お盆をひと月遅らせ、ゆっくりとご先祖様の供養ができるようにした。
 またきゅうりの馬となすの牛についてはご存知の通り、迎え火と送り火とともにご先祖様の行き帰りに使う。ご先祖様に早く来てほしいという思いから、足の速いきゅうりの馬を行きに、なるべく遅く戻ってほしい気持ちから足の遅いなすの牛を供える。
(2)甲州弁の“えらい”“えれえ”
 “偉い”と勘違いされた経験のある人もいる。しんどい、ものすごく、随分、たいへん という意味。さらに“えれえ”については、いろいろな使い方があり、書き切れない。
(3)取り皿の交換について
 食事中の取り皿を交換することにこだわる人(Mねえさん)の話し。次の料理を取る時に前の料理が残っていると、新しい料理の味に影響するのでできる限り取り皿は頻繁に交換すべきという話し。食器を洗う人のことを考えると多少は料理が混ざっても交換はあまりしなくてもいいのではという意見も。

感 想

 今年の夏の暑さは異常である。6月末に梅雨明けとなり、7月、8月と記録的な暑さ。雨や台風も多く西日本では豪雨災害もあった。異常気象といえる。自然の摂理なので何が原因なのか特定することは難しいだろう。人間の活動によるCO2増加に起因する地球温暖化も異常気象の原因のひとつとされている。
 また太陽活動の静穏(黒点数が極端に少ない)状態が続き、地球に届く銀河宇宙線量が多くなり、それによる雲量増加が大雨をもたらせているという説もある。宇宙天気の変化のひとつである。
 この暑さの中で、熱中症による救急搬送人員数(2018.4.30から8.19まで)が82,014人。昨年の倍近い人数です。先週一週間(8.13-8.19)だけでも3,669人。内65歳以上の高齢者が55%と半数以上です。44会メンバーも要注意です。
 まだ続く暑い夏。高齢者にとっては体調管理に細心の注意が必要である。栄養、休養を十分に。特に水分(ミネラルも)をたっぷり摂ることが重要です。適度な運動は常に求められます。日陰や涼しい場所を求めて、無理のないウォーキングは最適です。

Report by Y.Kamiizumi